4号機列伝-スノーキング-

4号機列伝-スノーキング-

「次は灼熱牙王(しゃくねつきばおう)だ~」と金ちゃん(サラリーマン金太郎)がTVCMで叫んでいたのを覚えている人は相当なマニアに違いない。パチスロ機「灼熱牙王」自体は射幸心を煽り過ぎたという理由でデビューする事なくお蔵入りとなるが、後に筐体のデザインを換えて「スノーキング(氷牙王)」という名で登場した。この機種はボーナスフラグが立つと都度BIGかREGどちらかがそろえられる仕組みだった。打つ側としては当然BIGがおいしいのだがBIGかREGかは次のレバーを叩いた瞬間に機械割りで決定するので人為的に選択は不可能だった。しかし「ドカンチャンス」に入ればREGを告知してくれるので、ワザと逆順押しでREGを外し続けBIGが告知されれば順押しで7を揃えてBIG獲得となるのだ。
この「ドカンチャンス」はBETボタンを押した瞬間に「ドッか~ん!!」と巨大音で告知され、私自身も最初の頃、幾度も体をのけ反らせて驚いたものだった。そんなある日、隣に座った年配男性は挙動からしてこの台は初心者のようであったが、ラッキーにもすぐにドット画面に「7」が表示され「ドカンチャンス」確定。私の「次、デッカイ音がしますよ!」との忠告を空しくもスルーした年配男性がBETボタンに触れたその瞬間、「ドッか~ん!!」という大音響と共にこの男性の体は10cmほど空中に浮き上がってしまったのである。アワワ・・・
これはもう十数年前の遠い昔の出来事である。