サミーの本格的なAT機はこの台からではないだろうか?この台以前にもATの原型となる台はあったがATという言葉を定着させたのがこの台だったという気がする。
この台の仕組みは、ボーナス後に必ず入る高確状態でハズレ目(小役以外の特殊な目)を引くとAT(アシストタイム)の抽選が行われ、運よく当選すればサバンナチャンス(AT、以後サバチャン)が発動、ヘビーで軽快なアフリカンリズムにノッて、ナビ通りライオン(赤)、ゾウ(青)、ダチョウ(黒)を狙い目押しすれば15枚役が揃い一気に出玉が増えて行くのである。このボーナス後に入る高確状態は平均で100ゲーム続くのだが、時によっては1ゲームで終了する事もあれば、200ゲーム以上続くこともあるのだ。ボーナス後のヤメ時を決定するには高確状態か否かを知る事が重要なのである。もしボーナス後100ゲーム過ぎたからと言ってすぐに止めてしまうと、サバチャンをハイエナされ残念な思いをしなければならないのである。そういう状態に陥らないために、高確判定という技がこの台にはあった。
この技はリールを止めた後、数十秒待つと、リール上の9つのマスにバックライトの点滅で「SUMMY」のロゴが一文字づつ表示されるのだが、最後の「Y」が表示されその後消灯する際に、右リールの上段のマスが素早く点滅する。この点滅に高確状態判定のカギがあり、柔らかく「ピカッピカッ」なら高確転落、鋭く「チカチカッ」ならば高確維持の状態なのである。この判定方法は周りが暗くなけばかなり分かり辛く、私も右手で望遠鏡を作り目を押し当て凝視してやっと判別していたのである。これもお客さんが少ないときは良いのだが、両脇にお客さんが座っていると「このオッサン、何やってるのだろう?」という眼で見られ、これが嫌で終いにはこの技の使用を止めてしまったのである。
この他に、この台には小役・ハズレ判別、設定判定など様々な攻略法があり、これらの攻略方法は全てパチスロ誌で公開されており、これを読むか読まないかで勝敗を大きく左右する事となっていたのである。