名島帆柱石

名島帆柱石

ここから10m程奥に入った場所にある9個の円柱状石は、古第三紀漸新世前期(今から約3500万年前)に堆積した志免層群名島層の砂岩、礫岩層中に含まれる珪化木(けいかぼく)とよばれる樹木の化石です。香椎宮の社伝には、3世紀ごろ、神功皇后が三韓出兵の際に使用した船の帆柱が化石になったものという言い伝えがあり、波打ち際の岩の上に並ぶその姿は、まさに帆柱を連想させます。また、この石は国の天然記念物に指定されています。


よかなびMobileの案内板より
この他、珪化木(けいかぼく)について福岡教育委員会の案内板もあります。


名島檣石(なじまほばしらいし)
カシ属の幹の化石(珪化木)で、円柱状の石片が連続しています。名島の丘陵を形成する第三紀の地層中に露出したもので、時代は漸新世前期(今から約3700万年前)に属すると考えられています。
香椎宮の社伝によれば、神功皇后の三韓出兵の時に用いた船の帆柱が化石になったといい、近くの「俎石(まないたいし)」や「縁の石」の大石とともに伝えを偲ばせています。

2000年3月
福岡教育委員会