ニコンD80 修理履歴

NIKON D80 の修理がやっと完了しました。
修理を完成させるために、シャッターユニットに取り付け忘れたバネの装着を試みたのですが、これがほんとに難しい。ボディを回転させたり傾けたりしている間に配線は切れるわ、ネジがシャッターユニットに転がり込んで出て来ないわで散々な思いをしました。それでもどうにか完成させることができ、今のところ動作も問題ないようです。
 
今回の作業で自分の腕では修理に時間がかかり過ぎ無理があることが判明しました。暇潰しにはなったのですが・・・。
結構な時間を費やしたので、修理についての教訓を書き残しておきます。あくまでも自分で感じた事で間違っているかもしれませんのでその点ご了解ください。修理は自己責任でお願いします。
 
【D80修理の前に】
・修理に入る前に最低でも、小物入れケース(部品、ネジ保管用)、ドライバー、はんだごて、マスキングテープが必要。
・部品やネジは面倒くさくても、用途を記載した小片の紙切れとともに小物入れに入れて管理する。(これをやらないと放り投げることになります。)
・モニターに向かって左側面の基盤は触れると感電するので要注意。
・同じく指やドライバーなどでショートさせると危険な上に、内蔵電池の電圧が下がり非通電のジャンク品になりかねないので注意が必要。
・カメラのグリップはゴムでコートされているが、これが加水分解でベトベトになっている中古品が多い。(拭き取るのがたいへんです)
・シャッターユニットの修理時は、ネジや部品が転がり込まないように注意する。
・分解中は配線切れに要注意。特に本体とカメラ上部(ストロボ部)は数本のリード線だけで接続されているので、これを切断すると修復に時間がかかる。
・写真に埃が写り込む際は、モニター側にあるメイン基盤を二枚外せば、その二枚目の裏にCCDセンサーがある。これをアルコールを含ませた布で拭く。(CCDに傷が付いたり変色する可能性がゼロではありませんので自己責任でお願いします)
・エラー表示がされるジャンク品はシャッターユニットに隠れる歯車の補修が必要。方法は先駆者の方々のページで参照のこと
 
【D80の修理手順の大まかな流れ】(修理は自己責任でお願いします)
 
※注意 ネジの位置や本数は記憶に頼っています。思い違いがあるかもしれません。また、写真は順番通りに撮影したものではないため、外れているはずのカバーが外れていなかったり、その逆であったり、順番に矛盾がありますのでご了承ください。
 

① 底ぶたを外す(ネジ7本)

② モニター(裏ぶた)を外す(ネジ左右3本ずつ。フレキシブル基盤の抜きあり)

③ レンズまわりカバー(正面2本、ストロボ室2本、AFスイッチ)


ストロボを開けるには薄くて硬いプラスチック板か紙を差し込み爪を外します。自分はJRAのマークカードを使います。カードは次回の投票に使用させていただいております。

④ 右手グリップを外す(電池室の奥に1本)

⑤ 左手グリップを外す(押さえネジ1本)

※注意 モニター側から見て左側面のカバーを外したら、感電防止及び配線切れ防止のためマスキングテープを貼って覆います。

⑥ 本体上部(ストロボ、シャッター、撮影モードダイヤル部)を外す。(ネジ多数。フレキシブル基盤の抜きあり。配線切れ注意)

⑦ ファインダーカバーを外す(ネジ2本?)

⑧ シャッターユニットを裏から押さえるネジ(ファインダーの両脇にある)を外す。(ネジ2本)

⑨ 裏側より基盤カバー(薄い金属板)を外す(ネジ多数)

⑩ 裏側より1枚目の基盤を開き、シャッターユニットを裏から押さえるネジを外す。(ネジ2本?)

⑪ 本体シャッター部の基盤を外す(ネジ3本。フレキシブル基盤の抜きあり3ヶ所。配線切れ注意)

⑫ 本体シャッター部の2枚目の基盤よりフレキシブル基盤を外す(2ヶ所)

⑬ 正面よりシャッターユニットを外す(底側よりネジ2本、正面よりネジ3本内1本黒色。はんだごてで底面より黒のリード線を外す。配線切れ注意)
外す黒のリード線はシャッターユニットを本体より抜き取るとき邪魔になる線です。間違わない事。

⑭ シャッターユニットに付属するモーターを外す。(各種ネジ5本)
この際、シャッターユニットとモーターをつなぐバネが外れないようにする。

⑮ モーター固定板の裏に歯車が隠れているので取り出す。歯車は二つのワッシャーの上に乗っている。他にワッシャーやバネなど小さい部品があるので紛失しないよう注意要。

⑯ 歯車に付いている金属部品が外れかけている場合は固定する(接着剤やプラスチックを溶かして固定。詳しくは先駆者の方々のページで参照のこと)。
もし外れかけていない場合はエラーが他の原因の可能性がある(対応不明。部品の交換を試すなどの方法か?)。

⑰ 逆順で組み立てる。