№2に徹した男・渡哲也が今年8月10日に逝った。
石原裕次郎が逝った後、石原軍団をまとめていた人である。
石原のドラマ「太陽にほえろ」に新人で出演していた松田優作が石原軍団と電話で会話する番組が三十数年前に放映された。松田は渡に対し「一カ所でじっとしているべきではない人」とし「外に出て活躍すべきではないのですか?」と問いかけていたのが思い出される。石原は顔色も変えずその言葉を聞いていたが、渡は苦笑いをしていたのが思い出される。結構、緊張感がある場面であったが、松田の発言も彼らしい発言であり、石原、渡両氏の対応もそれなりの度量を見せたものであったと記憶する。
石原と松田の二人はもう30年以上前に他界し、石原なき後、渡が石原軍団を守ってきた訳であるのだが、今年7月石原プロの解散が発表されたばかりであった。一時代が過ぎ去ったという事なのかもしれない。
大スターの三名の名には敬称が必要かと思いましたが、蛇足と感じ外させていただきました。