五輪ショーディレクター解任②

五輪ショーディレクター解任②

小林賢太郎氏のショーディレクター解任が東京五輪開会式前日に発表されました。理由は小林氏の芸人時代にホロコーストに関連して心無い表現があったためのようです。
もう20数年前のコントのアドリブで言った一言が原因で、この映像がネットの中で拡散していたようです。
今回の事は人の生き死に関する事なので軽くは扱えないことですが、人はみな若い頃に大なり中なりの馬鹿な失敗をするものです。昭和の時代なら時が経てば「あの頃、あんな馬鹿なことしたな」と許されていた事が、現在ではそうも上手くいかないようです。個人一人ひとりが録画装置のスマホを手に持ち、街角には多数の監視カメラが取り付けられ、一人になった時も気が抜けず、何かヤラカスと記録に残り、その情報がネットの中を駆け巡る。そしてその情報はデジタル社会が崩壊するまでどこかに残ります。
ほんとに現代に生きる人々は大変な事になってしまいました。特に先の長い若者はなおさらです。失敗しないように、失敗を記録されない様に気を張り詰めて生きて行くことは結構な負担です。
また若者が失敗できない社会とはどんなものだろうかとも思います。失敗から得られる大切な事も決して少なくはないのですが・・・。大隈重信はこんな言葉を残しています。
諸君は必ず失敗する。ずいぶん失敗する。たびたび失敗すると、そこで大切な経験を得る。