『自省録』助けを必要とせず

『自省録』助けを必要とせず

「外からの助けを必要とせず、また他人の与える平安を必要とせぬように心がけよ。(人に)まっすぐ立たされるのではなく、(自ら)まっすぐ立っているのでなくてはならない。」
 
江戸時代の学者・佐藤一斎も「己に在るものを恃(たの)むべし。」といっています。立ち上がる力がありながら自ら立たない者を、他人は無理に立たせようとは思いません。それは寝かせて置いた方が本人のためと思うからに違いありません。