「経済とは生き物やね」。バブルという言葉が派生する数年前の頃、不景気についての会話中に経理課の同僚がつぶやいた言葉です。
恐らく前日の報道番組の請け売りだったのでしょうが、その報道番組を見ていた自分もその言葉に同感するしかありませんでした。
ある時は勢いづき、ある時は大病にもかかる。人の手ではどうにも思いどうりに動かせないもの、その行く先が想像もつかないもの・・・
「経済(の先行き)の事は経済学者には分からない。それは理屈一方から見る故(せい)だ。世の中は理屈通り行くものではない。人気といふものがあって、何事も勢ひだからね。」
勝海舟も「氷川清話」でこのように語っています。