白滝神社「白滝夫婦木」

「白滝夫婦木」
白滝神社の御神木、クスの木とムクの木は仲良く絡み合いながら成長しています。クスの木の幹まわりは五.五m、高さ十五m堂々としています。
樹齢三百年とも云われます。
この地は、別称平家堂とも云われ文治元年(1185年)壇の浦の源平の戦い敗れた平家の残党は、九州奥地に逃走しようとするのを、源氏の追討軍が激戦を行った時、平家軍には多数の戦死者があり、その慰霊のため建立されたといわれる。白滝神社の社殿の玉鶴霊社の碑(高さ一m位)は、落武者其の若妻玉鶴姫が、はるばる京より夫を慕いて、当地に訪ねて来て夫の戦死を知り、戦死者を弔った平家塚の前で、自らの手で命を絶った玉鶴姫の悲恋哀話がある。なお同所にある井手は別称「赤井手又は、ち井手」と呼ばれ、平家軍追討戦の際、多くの死傷者の流れ出た血により、花宗川が赤く染まったと云われます。
クスの木とムクの木は玉鶴姫と平家の落武者を表しているのかも知れません。

平成二十年九月     白滝神社 宮総代一同

筑後市郷土史家研究会


白滝神社にある案内板より