『自省録』家庭教師から教えられたこと

「家庭教師からは・・・苦労に耐え、寡欲であること。自分のことをやって、余計なおせっかいをせぬこと。中傷に耳をかさぬこと。」(を教わった)
 
『自省録』の訳者・神谷美恵子女史は「訳者序」で「母親としての多忙な生活のほんのわずかな余暇を割いての仕事なので」と書き、本業の精神科医としての仕事と、子育ての両立をする中の空いた時間でこの書の翻訳を行っていたようです。できる人は、時間を作り出すことも得意なのかもしれません。
 
アウレーリウス自身もアレクサンドロスから教えられたこととして
「『私は暇がない』ということをしげしげと、必要もないのに人にいったり手紙に書いたりせぬこと。」
と記述しています。