金太郎チャンス(AT、以後は金チャンと表記)に入るとまずはAT5ゲーム、終了後ベットボタンで金ちゃんが「まだまだ~!」と叫べば+5ゲームで金10、そこでまたベットボタンをプッシュで金ちゃんが「まだまだ~!」と叫べば+20ゲームで金30、そして、またまたベットボタンを叩き金ちゃんが「まだまだ~!」と叫べば+70で金100ゲーム。ドル箱1箱半確定なのだ。この「まだまだ~!」が快感だった。
この機種はサミー系のパチスロメーカー・ロデオが出した機種でサミーの「獣王」の仕組みを取り入れ、且つ目押しの要素を極力減らし初心者でもAT機を楽しめるように仕上げられていた。
この台の攻略方法の一つは設定判別であった。これは他の機種にもいえる事だが、通常、台の設定は1から6までの6種類の設定があり、設定4以上で収支がプラスになる機械割だった。解り易く言えば、設定4,5,6の台では(確率的に)勝て、逆に設定1,2,3では一時的に出ても最終的には(確率的に)負けてしまうのである。ホールでは当然、営利目的の営業を行っているので、大半の台が設定1,2,3であるのは容易に想像でき、一部の台が設定4,5,6に設定されていると考えられるのである。よって沢山ある台からこの一部の設定4,5,6の台を探し当てるのが第一の攻略方法なのであった。
その判定方法の一つは奇数設定と偶数設定の判別で、コインの飲み込みが早く、吐き出しも早いのが奇数設定(ギャンブル性が高い)、コンスタントにボーナスやATが当たる偶数設定(安定度が高い)といったものであった。この偶数設定の中でも、設定4,6には低確率から金チャン(AT)に突入しやすいと言う特徴があったのだ。通常、金チャンには「獣王」と同じくボーナス後の高確率状態のハズレ目から突入するのだが、まれに高確率状態の終了した低確率状態からのハズレ目で金チャンに突入する事があるのである。記憶は定かではないがこの確立が設定1,3,5では0に近く、設定2も非情に低くかったのである。この事より、ボーナスから200ゲーム以上回った(低確率濃厚な)ところから金チャンに入った台は設定4もしくは設定6の可能性が非情に高いのであり、これは閉店までブン回すしかなかったのである。ただし、高確B(ボーナスを経ない特殊な高確率、金チャンに入れば11連確定、これはこれでおいしいのだが・・・)で金チャン当選の可能性があるので金チャン11連未満という限定がつくのである。
これらの知識も今となっては何の役にも立たない代物なのだが・・・、しかしそんな将来につながる事のない勉強に日夜、励んでいたあの頃がむしょうに懐かしく思い出される。