カテゴリー: 自省録

『自省録』この行為の目的は?
「他人のなすあらゆる行為に際して自らつぎのように問うてみる習慣を持て。『この人はなにをこの行為の目的としているのか』と。ただし、まず君自身から始め、第一番に自分を取り調べるのがいい。」 他人の行動に無関心す […]

『自省録』主観を放り出せ
「主観を放り出せ。そうすれば君は助かる。誰が放り出すのを妨げるのだ。」 確かに主観を捨てれば、楽にはなるのでしょうが・・・。 この言葉は肯定的な表現なのか、それとも逆説的な表現なのかアウレーリウスの考えは不明ですが、状況 […]

『自省録』未来のことで心を悩ますな
「未来のことで心を悩ますな。必要ならば君は今現在のことに用いているのと同じ理性をたずさえて未来のことに立ち向かうであろう。」 「未来のことで悩むことなどない。必要があれば君は今現在も問題を解決しているその力 […]

『自省録』ものの内部を見よ
「ものの内部を見よ。いかなるものの固有な性質も価値も君の眼を逃れることのないように。」 ものの本質を見ようとする力は大切だと思われますが、これが集団で活動する際に逆に足かせになる場合もあるようです。ただ、思 […]

『自省録』ものは考えよう
「自分は損害をうけた」という感じを取り除くがよい。そうすればその損害も取り除かれてしまう。 1900年前に生きた人、それもローマ皇帝がこのような事を考えるとは、感慨深い思いです。


『自省録』外からの助けを必要とせず
「外からの助けを必要とせず、また他人の与える平安を必要とせぬように心がけよ。(人に)まっすぐ立たされるのではなく、(自ら)まっすぐ立っているのでなくてはならない。」 江戸時代の学者・佐藤一斎も「己に在るもの […]

『自省録』いやいやながらするな
「なにかするときいやいやながらするな、利己的な気持からするな、無思慮にするな、心にさからってするな。君の考えを美辞麗句で飾り立てるな。余計な言葉やおこないをつつしめ。」 『自省録』は自分自身に向けて書かれた […]

『自省録』君が善事をなしたとき
「君が善事をなし、他人が君のおかげで善い思いをした時に、なぜ・・・(中略)・・・善いことをしたという評判や、その報酬を受けたいなどと考えるのか。」 アウレーリウスの考えは関心せざるを得ないと思われるのですが […]

『自省録』友人の抗議には
カトゥルス(から教えられた事は) 「友人が抗議を申込んで来たならば、たとえそれがいわれなき抗議であろうともこれを軽視せずに、彼を平生の友好関係にひきもどすべく試みること。」