カテゴリー: 自省録

「自分は損害をうけた」という感じを取り除くがよい。そうすればその損害も取り除かれてしまう。   1900年前に生きた人、それもローマ皇帝がこのような事を考えるとは、感慨深い思いです。

「君の肉体がこの人生にへこたれないのに、魂のほうが先にへこたれるとは恥ずかしいことだ。」   コメントを書くと蛇足になるので止めにしておきます。

「外からの助けを必要とせず、また他人の与える平安を必要とせぬように心がけよ。（人に）まっすぐ立たされるのではなく、（自ら）まっすぐ立っているのでなくてはならない。」   江戸時代の学者・佐藤一斎も「己に在るもの […]

「なにかするときいやいやながらするな、利己的な気持からするな、無思慮にするな、心にさからってするな。君の考えを美辞麗句で飾り立てるな。余計な言葉やおこないをつつしめ。」   『自省録』は自分自身に向けて書かれた […]

「君が善事をなし、他人が君のおかげで善い思いをした時に、なぜ・・・（中略）・・・善いことをしたという評判や、その報酬を受けたいなどと考えるのか。」   アウレーリウスの考えは関心せざるを得ないと思われるのですが […]

カトゥルス（から教えられた事は） 「友人が抗議を申込んで来たならば、たとえそれがいわれなき抗議であろうともこれを軽視せずに、彼を平生の友好関係にひきもどすべく試みること。」

「・・・人から悪くいわれようと賞められようと、まさに死に瀕していようとほかのことをしていようとかまうな。なぜなら死ぬということもまた人生の行為の一つである。それゆえにこのことにおいてもやはり『現在やっていることをよくやる […]

「家庭教師からは・・・苦労に耐え、寡欲であること。自分のことをやって、余計なおせっかいをせぬこと。中傷に耳をかさぬこと。」（を教わった）   『自省録』の訳者・神谷美恵子女史は「訳者序」で「母親としての多忙な生 […]

最近、マルクス・アウレーリウスという人に、興味を持ったので岩波文庫の『自省録』と言う本を取り寄せてみました。マルクス・アウレーリウスは第１６代のローマ皇帝で、『自省録』はこのアウレーリウスが自分のために書いた自己啓発メモ […]

君が何か外的な理由で苦しむとすれば、君を悩ますのはそのこと自体ではなくて、それに関する君の判断なのだ。 マルクス・アウレリウス   マルクス・アウレリウスは第16代ローマ皇帝で西暦121年～180年に生きた人に […]